映画『ファミリー・シークレット』を観ました。地味だけど面白い作品でした。

DVDで映画「ファミリー・シークレット」を観た。
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DVDに記載されている紹介文はこうだ。

長年にわたり全米を震撼させてきた連続猟奇殺人鬼”ビーディー”。結婚25年目のある夜、その正体が夫であることを知った時妻は究極の選択を迫られる。
真実を暴露してすべてを失うのか?
秘密を共有して生きていくのか?
そして、彼女が選んだ”第三の選択”とは?

原作、脚本がスティーブン・キング
ちなみに原作はキングの短編集「FULL DARK,NO STARS」の中の1編。
国内では「ビッグドライバー」と「1922」の分冊で文春文庫から発売されている。

無題

原題は「素晴らしき結婚生活」となっていて、紹介文は以下の通り。

夫が殺人鬼であったと知った女の恐怖の日々を濃密に描く「素晴らしき結婚生活」



では映像化作品の感想など。

*25年連れ添った夫婦とその家族。いかにも典型的なアメリカ中流家庭を演じている俳優が良い。

*特に妻を演じるジョアン・アレンの演技が素晴らしい。

*作品自体は「傑作」というわけではない(原作もそう)が、愛すべき小品。

キングお得意の「周囲の状況からのっぴきならないところへ落ちていく」登場人物の描写が素晴らしい。

*もちろん伏線の張り方も(小説ほどではないが)ニヤリとさせられる。

*最終的に「赦される」妻とその時の状況が見ていて興味深い。

*殺人を繰り返した来たはずの夫。「どれだけ長く」という描写が弱い。

*あと、「猟奇的殺人」と言っても映像では表現に限界がある。原作ではもっと猟奇的な状況が描写されているし、それに伴う妻の「こんな夫と普通に暮らすことはできない」という心理描写が弱い。

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毎度、原作びいきの感想になってしまうのだが、1時間40分でさくっと鑑賞できる本作。
秋の夜長に楽しむのもよし。
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aquavit103

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丙午生まれの♂。
40歳から始めた自転車に乗り、20歳で出会ったRIOTというバンドを愛し、14歳から読んでいるスティーブン・キングの本を読むことを至上の喜びとしています。