いよいよテレビシリーズのPART6が10月より放送開始となるとのこと。
放送に先立ちトレイラーが公開されたので見てみた。
あ。
なんと第2弾だった(笑)。
基本的にオトナなファースト
ルパンが好きなのだが、最近のテレビシリーズ・劇場版・峰不二子シリーズなど、かなりファーストテイストが色濃く、103好きな作品が続いている。
そこへきて今回のPART6。
今までの作品と同じようなカラーになりそうな予感がするが、そこへどのようにオリジナリティーを出すかが勝負どころとなっている(と思う)。
さて、ファースト
ルパンが放映されてから50周年という区切りの年に重大なスタッフ交代の一報が入った。
数年前から予測していたが、次元大介役の小林清志が降板。その代役として大塚明夫が務めるとのこと。
これでオリジナル声優は1人もいなくなった。
いや。
もともと
ルパン三世の声優もパイロットフィルムでは広川太一郎が演じていた(シネスコープ版では野沢那智)。
が、しかし、大半の
ルパンファンにとっては山田康夫なんだよな~。
その当時から次元を演じていたのが小林清志。
まぁ、RIOTで言えばマーク・リアリのような存在(ちょっと違う)。
キャストのことを考えると長くなるので、トレイラーPART2の内容についてちょいと触れておきたい。
【トレイラーの音楽】
言わずと知れた大野雄二作曲の’78テーマがベースとなっている。
ま、このテーマを今更変えるなんてのは冒険というか無謀。日本人の多くが「てってれって~」のフレーズが
ルパンであると染みこんでいるので製作側も劇場ではなくテレビで他のテーマを採用するという決心はできなかっただろうな(深夜枠とはいえ)。
ちなみに峰不二子シリーズは他作品と比べると圧倒的に「異色」であり、たしかルパンにテーマは1mmも出てこなかったんじゃないかな。
で。
トレイラーで流れるテーマだ。
曲調はジャズ。というよりもクロスオーバーか。
ミュートしたトランペットの音色がジャズっぽい。イントロに続く女声スキャット(というか「ルパン・ザ・サード!」の声。
意識的なのか、80年のテーマの時の声に酷似している。
そう、カリオストロのころのルパンだ。よくもこれだけ似ている声を見つけてきたものだ(それともエフェクトによるものなのか??)。
作品自体がヨーロッパ調(今回はロンドンが舞台ね)なので、雰囲気を似せたかったのかな?
と思いきや、主旋律を弾くのはなんとエレキギター。
軽く歪ませたギターと、こちらもオリジナルテーマの音色に酷似しているホーンセクション。
新しいのか古いのかわからないが、往年のルパンファンが50~60代になっていること、アナログが流行っていること、などを考慮してサウンドトラックを数種類発売して儲けようという企みでしょうか?ま、モロターゲット年代のワタクシはコレクターではないのですべてをコレクションしようとは思いませんが、一つは買ってみるか、な。
つまり、懐かしくも新しい(でもオリジナル重視)テーマで可もなく不可もなくといったところか。
あとは各キャラクターのテーマとしてどれだけ魅力的なモノを作れるか、が大野雄二に課せられた試練でしょうか?(おおげさ)
【美術】
最近のアニメはキレイというのはもう当たり前で、その中でどれだけ魅力的な画にするか、製作側が苦労しているところだと思う。
ま、絵の世界は詳しくないのですが、例えば新海誠監督のように「自然現象を極限までリアルに描く」というのももちろんアリだと思うのですが、やはり原作がコミック(それも劇画)であることを考えると「リアルな部分と省いても良い表現部分」のメリハリを付けてもイイのではとも思ってしまう。
製作側にはもちろんコンセプトとこだわりがあると思うので、イチ視聴者のたわ言です。
トレイラーの作りとしては画面を4分割してのコマ割りのような工夫はPART2のころにもあったような気がするし、原作であるコミックへのオマージュともとれるのではないかと思います。
ものすごーくカッコイイ作りというよりも、ある程度ルパンらしさを残している作りなのかな。
【キャラボイス】
冒頭にも記した声優について。
各キャラの声優は以下の通り。
ルパン三世:栗田貫一
次元大介:大塚明夫
石川五右エ門:浪川大輔
峰不二子:沢城みゆき
銭形警部:山寺宏一
もうね。
栗田貫一についてはいうことなしですよ。
最初はもちろん山田康夫の後継者ですから抵抗がありました。「山田康夫以外はルパンじゃない」ってね。彼が物真似出身者だから「色物」的に見ていたんでしょうね。
ところが彼自身ルパンのファンだったこと(年代的にフツウ、そうなってもおかしくない)、山田康夫の演じ方をものすごく研究していたこと、単なる物まねではなく栗田ルパンを確立させていることなどが理由で、今は彼が演じることに感謝の念すら覚えます。
もう、定番キャラ、ということでいいでしょうね。
大塚明夫。
ブラックジャックの印象が強い。
とはいえ、彼も演じるプロ。
小林清志の後を継ぐにあたって、その決意は半端じゃないだろうし
インタビューからもその心意気が読み取れる。
トレイラーの時点で既に「次元」しているのだからすごい。
浪川大輔。
五右エ門の定番セリフはたしか劇場版第1作のマモー編で初めて出てきたものだったと記憶している。というか、それ以前にもあったのかもしれないが、ありえないほどデカイもの(劇場版ではヘリコプター)を斬ったときにこのキメ台詞だったため、強烈な印象として残ったのだろう。
若かりし、そして粗削りの五右エ門は現在の「悟りを開いたかのような静かな五右エ門」とは異なり、アグレッシブな声を渋く、そして劇画チックにうまく演じていると思う。
彼もルパンファミリーとして定着してきた感が強い。
峰不二子。
ハッキリ言ってお茶の間向けほのぼのお色気の増山江威子がスキ。
彼女のカラッとセクシーな声に対して、もっとリアルでねっとりした色気を感じるのが沢城みゆき。
ルパンセカンドシリーズでのお色気2:ドタバタ8の増山不二子に対して、沢城不二子はお色気8:ドタバタ1:カッコよさ1なんだよね。
それだけで演じさせられる役の幅が狭くなるような気がするんだけど、気のせい?
もちろん大人っぽい昨今のルパンには合っているんですよ。
ま、最近のシリーズではゲスト女優が出てきて(今回も少女ながら登場します)、峰不二子の出番が減るというパターンがどう変わるのか見ものです。
銭形警部。
山寺宏一の演技力は、もういうことなしですね。
納谷五郎からバトンタッチした時から「らしい」銭形警部であり、それでいて山寺色も出していてさすがプロという感じ。
PART6ではどんな役回りか分かりませんが、ホームズというキャラも登場するので2人がどのように絡むのか楽しみです。
ファーストのガニマール三世のようなコミカルな役回りにはならないでしょうが、名前からしてかなり重要なキャラになるのか、な。
さて、今回はどんなルパンが見れるのかな?
チャンネルは決まったぜ!
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