千葉ニュータウンフィルハーモニーオーケストラの第28回定期演奏会へ行ってきました。

かなりご無沙汰している(以前は毎月のように行ってたな~)無料または格安コンサート。
今回は久しぶりにカミさんと休日が重なったので、千葉ニュータウンフィルハーモニーオーケストラの定期演奏会へ行ってきました。
2021年6月27日㈰、COVID-19の対策が先か、オリンピックが優先か、世論を騒がしている時期のコトです。

たしか前回は会場でチケットを購入したので、事前に自転車で買いに行ったのですが、世の中すっかりリモート環境に馴染んできたようで、ネット通販のみの販売となっていました。
でもね。
チケット購入はイイんだけど、コンビニでの発見手数料が300円以上かかるんか~い!(激怒)

【演奏曲】
この日の演奏曲。
普通、「メイン」の曲と、なんかの序曲とか比較的軽い(短い)曲を選曲するコンサートが多いと思うのですが、30分超えの交響曲が2曲。終わり。
という潔い選曲。

1.L.v.ベートーヴェン作曲
  交響曲第2番 ニ長調 作品36

2.A.ドヴォルザーク作曲
  交響曲第8番 ト長調 作品88

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【感想】
今回、指揮棒を振るのが高橋俊之氏。
プロフィールを見るとなんと驚きの年下。
それなのにこの素敵な白髪。オイラもそんなトシですかい・・・複雑な気持ち・・・
ただ、五十肩で右腕が言うこと効かない103からみたら羨ましいほどのヘッドバンギング振り(笑)。
それだけでなかなかいい指揮者だという評価を与えよう♪

で。
確か交響曲3番は英雄。彼にとってのヒーローだったナポレオンが出世欲に溺れて、副題は「英雄(EROICA)」と抽象的なものにしたといういわくつき。
3番からベートーヴェンの破天荒な交響曲作りが開花するのだが(と、勝手に思っている)、この日演奏された2番は・・・あえていうなら「ザ・交響曲」という感じ。

でも、端々に9番に似てるフレーズがあったり、彼らしいフックの効いたメロディーがあったりして、やはりL.V.B.の。という作品だ。もちろんこの後急激に成熟されていく数々の名交響曲とは一線を画すものの、ド定番な曲作りでも楽しませてくれる。
そして、ステージを見て「?」と思ったことが。
率直に言って「こんなにメンバーが少なくていいの?」だ。
金管楽器はほとんどなく、弦楽器の比率(人数も楽器の種類も)が異常に高いのだ。
つまりそれ以外の楽器、少なくね?
そうか、ベートーヴェンが交響曲を作っていた時代には、楽器のバージョンアップが激しく、どんどん演奏しやすくて感情表現も深くできるようになったということか。

あ。
詳細にプログラムを読んだら、書いてありました(恥)。
それによれば「初期の交響曲ではオーボエ、ホルン、ファゴットのみが和音の補強など限定された用途で使われていました」ということ。

そんな時代に作っていたベートーヴェンが最後には「合唱付き」まで進化するんだからな~。スゲ。



そして20分の休憩をはさみドヴォルザーク

L.V.B.が稀代の変奏曲の業師だとすれば、根っからのメロディーメーカーがドボルザーク。
そんな彼がボヘミア色を濃く出した本作。
第1楽章のしょっぱなからフルートの素晴らしいメロディーが聴衆を魅了します。
あ、本日の指揮者である高橋さん。
やはり終演時にはフルートの頑張りを讃えてほしかったな。

え~と、確か彼の交響曲第9番「新世界より」は新天地アメリカで故郷を思いながら作曲したんですよね?そうなるとこの8番は故郷ヨーロッパでの最後の作品ということになるんですね。
ま、活躍の場が変わってもメロディーメーカーとしての地位を死守したということですね。


そしてアンコールはやはりドヴォルザークのスラブ舞曲でした。
最近「知ってる曲なのに、曲名がでてこない~!」という状況が多いのですが、この日も終演後の案内に助けられました。

ドヴォルザークの余韻に浸りながら帰路につきました。

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さて、相変わらず感染症のおかげで不自由な環境が続いていますが、改めて音楽を含む芸術は、利益産生業界ではありませんが、人間にとって必須なモノだと痛感しました。

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演奏者や裏方で働いていくれた人たちに改めてお礼を申し上げたい気分です。

さて、それではクラシックとヘビメタとキングで文化的な生活を続けていきましょー!
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aquavit103

Author:aquavit103
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丙午生まれの♂。
40歳から始めた自転車に乗り、20歳で出会ったRIOTというバンドを愛し、14歳から読んでいるスティーブン・キングの本を読むことを至上の喜びとしています。