『ダラー・ベイビー・フィルム・フェスティバル』開催。原作の映像化に熱心なキングならではのフェスですね。

スティーブン・キングは自身の小説を映画化あるいはテレビドラマ化することに興味を持っているらしい。彼が若いころにはオリジナルのトワイライトゾーン(1959-64年)が放映されていた。まさにキングが12-17歳のころだ。
彼の映像へのかかわり方はいろいろで、自らが監督になるものもあれば脚本で参加したり、実際に彼自身が本編に登場するカメオ出演はもはや笑っちゃうくらいたくさんある(好きなのはランゴリアーズ)。

そんなキングが熱心なことのひとつに新しい才能による映像化を手助けする活動がある。
押しも押されぬキング原作の映像化権をわずか1ドルで手に入れることが出来る。
まさに映画監督を目指す学生や若手のクリエイターには嬉しい仕組み。

ダラー・ベイビー・フィルム・フェスティバル』としてアメリカ東部標準時で2021年4月23日~25日まで開催されている。

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当然英語のみ(一部でエスパニョール?)のため、監督へのインタビューの内容などはチンプンカンプンだけど、読んだことのある作品は何となくわかるぞ♪

In the death room

というわけで、ひとつはIn the death room .
戦地における拘束と復讐のオハナシだったと記憶している。
いや、それにしても咥えるのはちょいとおぞましいんですけど。

I am the doorway 3

もうひとつが I am the doorway .
宇宙から帰還したパイロットが身体を異星人に乗っ取られて地球侵略に謀らずとも加担してしまうというストーリー。
ま、アイデアとしては何年か前にはやった寄生獣のようだが、キングとしては珍しい準SF作品。
もちろんオチだって楽しませてくれます。

日本では「深夜勤務」という短編集に「やつらの出入口」という題名で収録されていましたね。

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今まで、これら若手による作品はほとんど日の目を見ることはなかったので(と、思う)、現代のネット環境にはとりあえず感謝しておこう。
こういう活用の仕方はいいね。

ちなみにキングは本という媒体の出版方法についても昔から様々な方法をとっている。
電子書籍というスタイルをいち早く取り入れたのは、もう15年ほど前のことだったのではないかと記憶している。


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aquavit103

Author:aquavit103
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丙午生まれの♂。
40歳から始めた自転車に乗り、20歳で出会ったRIOTというバンドを愛し、14歳から読んでいるスティーブン・キングの本を読むことを至上の喜びとしています。