実は10月の前半、ワケあってしばらく自宅の1室で過ごしていた。なーんにもやることがなくて困るかと思ったらむしろ逆。思いっきり楽しんでやったぜ。
なんで楽しめたのかって?
以下参照♪
② ついでに寝室にあった
手塚治虫 作品を読みまくり。その時読んだのは『シュマリ1~3巻』『ユフラテの樹』『マンションOBA』『ダスト8』『はるかなる星』『緑の猫』『ミッドナイト』『
手塚治虫 の旧約聖書物語』『
手塚治虫 短編集1 夜よさよなら』『ガラスの城の記録』『I・L』『
手塚治虫 恐怖短編集3 消滅の世界編』などなど。
あれ?こうして見るとホラーというかミステリーとかいうかそっち系の作品が結構多いですね。
特にシュマリは激動の時代を生きた主人公とその破天荒な人生に共感したり絶対無理だなと思ってみたりしながら楽しみました。
③ 音楽鑑賞三昧。
* Buzz Play Bach / Buzz Five
* Walls of Jericho, Judas, Helloween / Helloween
* Aurora Consurgens / ANGRA
* Wild Frontier / GARY MOORE
* PEER GYUNT / GRIEG
* Live at the Monsters of Rock / GARY MOORE
* We Want Moore ! / GARY MOORE
* HEADLESS CROSS / BLACK SABBATH
などなど・・・・
他にもApple Music で流し聞きしながらの読書も。
そんな音楽鑑賞漬けの日々。
昔から
RIOT というバンドにはおびただしい数の未発表曲や海賊盤音源、海賊盤動画、デモテープ等の流出ものなどが存在していた。
マネージメントとの契約問題など(一時期バンド名が使えずNARITAという名前で活動していたこともある)で不幸に見舞われることが多かった彼ら。
そこからの流出とも思えるものを近年は逆手にとって商売(?)に結び付けている。
恐らくそこには商売の香りというよりもむしろバンドの長い歴史をアーカイブとして残しておこうという意識が働いたのではないか。
VOLUME ONE : 1976-1981までの作品。ROCK CITYやNARITA発表時の音源。
VOLUME TWO:1982-1983までの作品。主にBORN IN AMERICA発表時の音源か。あ、RESTLESS BLEEDも。
VOLUME THREE:1987-88までの作品。THUNDERSTEEL発表時のもの。映像として日本のテレビプログラム出演時のもの(恐らく伊藤正則氏がTVKでホストを務めていたもの?)等が収められているらしい。
VOLUME FOUR:1988-1989までの作品。THE PRIVILEGE OF POWER発表時のもの(本作)。
本シリーズの詳細は憶測するしかない。
ライナーノーツ(歌詞はなし)にはDon Van Stavernの結構長めのインタビューが掲載されている(英語)。インタビュアーはMatthias Maderという人物。彼は恐らくドイツのハードロック/ヘビーメタル専門誌「ROCK HARD」の編集者。そしてこのCDのレーベルはドイツのHRレコード(High Roller Records)。
しかしまぁ、Donとのインタビューの際に、本作品に関することも聞いているのでバンド非公認の作品ではないのだな。
内容を一言で言ってしまえば「The Privilege Of Power」製作時のデモ及び練習音源。
同アルバムとは収録順序も異なるし、曲間のSE(効果音)もない。
アルバム発表当時はメタルにはあり得ないホーンセクションと冗長なSEが賛否両論を巻き起こしたものだが、ホーンセクションについては大胆な試みで成功したともいえる。
もちろんライブでホーンセクションを入れることは難しいので、ラッパなしの演奏だがどの楽曲もプロダクツそのものが良いのでホーンなしでも全く気にならないぐらい素晴らしい演奏でオーディエンスを圧倒してくれる。
それについては本作DVDにある神戸でのライブ映像を観ればわかる。
【CDの内容について】 収録曲ごとに一言。
1.On Your Knees (Rough Mix):アルバムを代表するキラーチューンのひとつ。冒頭印象的なベースフレーズのみが一瞬流れる。これだけで本曲のイメージを想起させる。若干音質がこもった感はあるものの、アレンジは発表したアルバムと同じ。イントロからバースに突入する寸前のギター音のパン(左右に揺れる)も加工済み。恐らくヴォーカルのミキシングが未加工なのでは?もっとクリアーで前面に出ているハズ。ブリッジのスクラッチ音も健在。
それにしてもホーンセクション、長いSE、スクラッチ・・・正統派のメタルにはあるまじきアレンジだな~。すぐに大好きなアルバムになったけど(笑)
2.Runaway (Rough Mix):冒頭の音はドラムのカウントと取っていいのかな?ヴォーカルのリバーヴ、こんなに深かったっけ?
3.Killer (Rough Mix):それにしてもラフミックスなのにかなり完全形に近づいてるな~というのがここまで聞いた感想。逆に言えば、演奏前のノイズをカットしていないとか、各楽器の細かい加工などを残しているだけ。
ヴォーカルはTonyに加え、Joe Lynn Turnerの掛け合いになっている。
4.Storming The Gates Of Hell (Rough Mix):ギターソロの音量のバランスが大きいかな?こちらもオリジナルとほぼ同じ。やはりドラムのカウントが入っている。
あとアウトロの「Storming The Gates Of Hell~」のシャウトが入ってないね。
5.Maryanne (Rough Mix):カウントからスタート。原曲と同じだな。若干テンポが遅いな。
6.Racing With The Devil(On A Spanish Highway) (Rough Mix):当時RIOTの演奏技術の高さを見せつけた曲(アル・ディメオラのカバー)。
ちなみに原曲がこちら ↑
電子ピアノとの掛け合いが合ったりもしますが、ほぼ原曲に忠実にRIOTがカバーしているのが分かります。もっとラテンっぽいですけどね。
7.Smoke On The Water (4-Track Demo):言わずと知れた誰でも弾けるハードロックのリフです。The Privilege Of Powerアルバムの後に発売されたライブアルバム「Riot in Japan - Live!」のボーナストラックと同じアレンジ。そうか、The Privilege~アルバムの時に録っておいたんだな。ま、ホーンセクションが入っていたので想像はついていましたが。
で、本作に収められた4トラックのデモでは先のライブアルバムとは別のテイクを採用したようです。既発音源じゃつまんないもんね。
8.Killer (Joe Lynn Turner Vocal Demo):ジョーリンターナーのヴォーカルデモという位置づけ。ドニントンのモンスターズオブロックで共演したことがあるとはいえ、元超有名バンドのメンバーですからね、忙しくて一緒にレコーディングとか難しいだろうから、全曲歌ってもらってこの音源から切り貼りしたのかな?
やはり完成品を聞くとジョーとトニームーアの異なる歌い方で緊張感を高めているのが分かり、聞き方によっては面白い。
それにしても、間奏でジョーがおちゃらけているのが楽しい。
9.Dance Of Death (4-Track Demo):ラフミックスよりも粗削り。もちろん音質もそれなり。ドラムの音がナマっぽくていいね♪
10.Black Leather And Glittering Steel (4-Track Demo):冒頭のギターなんて音がつぶれちゃって、いかにもデモ感満載です。ファンとしてはうれしいですけどね。もちろんここにはホーンセクションは入っていないし、アレンジもまだ練りこまれていない。アウトロが適当♪
11.Runaway (4-Track Demo):最初のバース、バックはキーボードによるかなりアレンジの異なる演奏。時々走ったりしてるし。間奏でギターリフが奏されているので、これをイントロにも採用しようということになったんだろう。最後、「My name is ~」と言っているが聞き取れない。トニー・ムーアじゃないし、なんだろ。
12.Smoke On The Water (4-Track Demo):トラック7の元ネタか?
13.Maryanne (Vocal Recording Session):これは面白い。何度も何度もトニームーアが歌っているところをひたすら録音している音源。資料的価値かな。サビは歌わないのね♪
【DVDの内容について】 1990年6月14日の神戸は国際会館でのコンサートの模様を収録。
初期のころから本国アメリカでは鳴かず飛ばずの状態だったが、ヨーロッパと日本では好セールスを記録していた。
メインコンポーザーの一人である
マーク ・リアリの曲調やギターソロのフレーズがとても抒情的なこと。
RIOT は典型的なアメリカンロック(乾いた音とメジャーコードによる明るい曲調)だけでなく、そういったマイナーコードで奏される曲もラインナップに入れ、バリエーションを豊かにしている。いわゆる日本人の心の琴線に触れるような曲作りが得意なのだ。
で、89年の初来日公演はファンの間では伝説的に語られている。自分も観に行ったが、オープニングから終演まであっという間に過ぎたライブだったことを覚えている。
とにかく生で彼らのステージを見ることが出来た(加えて、メタルの名盤のひとつとして挙げられるTHUNDERSTEELアルバム発表に伴うツアーだった)ことと、良質な楽曲・確かな演奏技術・親日家のメンバーによる熱のこもった演奏などが相乗効果のように相まって素晴らしいライブだった。
で、本DVDの映像だ。初めに断っておくが、昔で言うところのビデオカメラを(たぶん違法に)コンサート会場に持ち込んで警備員の目を気にしながらの録画であるため、カメラワークなんてめちゃくちゃ。
おまけに冒頭の数分間は音声のみ。たぶん警備員が近くにいてカメラ起動したのにステージショットを狙えなかったんだろうな。
以下の画像は「Privilege of Power Tour 1990」のパンフレット(昔はこんなものを販売していたのか!)の一部です。
プロモーション側も気合入っていたんですね~。
さて、この時の来日メンバーは以下の通り。
ヴォーカル:Tony Moore
ギター:Mark Reale
ギター:Mike Flintz
ベース:Pete Perez
ドラム:Bobby Jarzombek
既にベースはDonからPeteに後退してしまったのは残念だったが、2人の奏法の違いはあれど正確で熱いパッションをバンドに与えてくれていることでは同じ。
Peteはベース、上のほうで持つんだね~。確かに指弾きで手数が多いところなど、フュージョンプレイヤーみたいだね。
収録曲はもちろんThe Privilege Of Powerアルバムからの選曲が中心。もちろん興奮冷めやらぬ前年の初来日を実現させたTHUNDERSTEELアルバムからも4曲。あとはオールドスタイルだな。
1.On Your Knees
2.Metal Soldiers
3.Flight Of The Warrior
4.Tokyo Rose
5.Rock City
6.Runaway
7.Storming The Gates Of Hell
8.Japan Cakes
9.Bloodstreets
10.Killer:あ。ラッパ入ってる。あと、ジョーのパートを
マーク が歌ってる♪
11.Drum Solo:この時のソロはすごかった。場内暗転し、「もう一度」の後に現れたのはシンプルなドラムセット(シンバルとバスドラが2つずつにスネアだけ)でプレイするボビー。
12.Racing With The Devil(On A Spanish Highway)
13.Johnny's Back
14.Maryanne
15.Dance Of Death
16.Guitar Solo:この当時のギターソロには既に自作以降のアルバム、The Brethren of the Long HouseとInishmoreに通じるアイリッシュなフレーバーが散りばめられています。そして、Mark vs. Mike というような雰囲気の2人によるソロの応酬が楽しいです。あ、2人羽織ギターも職人芸ですな。
17.Thundersteel:オヤスミナサーイ!!
18.Narita:アンコールね。ツインリードを演奏するならこの曲だな。
19.Warrior:あ~、やっぱアンコールのこの曲は最高だな。
20.Smoke On The Water:そういえばこのころ、結構カバー曲を演奏/収録していたな。
21.Road Racin':再々アンコールで狂喜乱舞でゴザイマス。
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