2020年9月25日㈮、東京都現代
美術館にて『ときに川は橋になる』という展示会へ行ってきました。
きっかけはテレビで放映していた特集。
首謀者のオラファー・エリアソンは自分と同年代の人物。
当然子供のころから地球は、いや人類はこれからどうなるのだろうか・・・・みたいな話を聞いているはず。
生活は豊かだけどそれを享受できるのは自分たちの子供までの代なのか、はたまた孫までの代なのか・・・
そんな同世代のエリアソン、「アートを介したサステナブルな世界の実現に向けた試み」として数々の作品を世に問うてきたそうです。
ただ、この人なかなかアグレッシブな人のようです。
20年間の氷河を定点撮影してその変化を記録したり、電気のない地域にLEDの長寿命ライトを提供(製造も?)して夜、明かりのある生活を提案したり。
そんな静的な活動もあれば動的な活動もしています。
例えば、氷河の氷をヘリコプターで運搬し、ヨーロッパの都市の屋外展示会場に設置する活動。これって、都市生活者に実際に氷河を見せて現状を訴え温暖化に与する生活を改めてもらう・・・という趣旨だと思うのですが、そもそも化石燃料を使って飛ぶヘリコプター(たぶん燃費良くないよね?)で運搬すること自体エコじゃねぇんじゃね?と、思ったり。
はたまた、貯水プールからポンプで水をくみ上げ道路を氾濫させるという所業(笑)。作品(?)の題名が「浸食」なので、それなりの考えがあってのことなのでしょうが、予告なしに行っているため周辺住民はびっくりだろうな。
【あなたのオレンジ色の残像が現れる】
展示作品の一つに「色付きのプレート」がゆっくり回ってて、光を当てる。っつうのがありましたが、光源に使用しているライトが1.2kwとかなりの消費電力。
【クリティカルゾーンの記憶 ドイツーポーランドーロシアー中国ー日本】
この作品は「エコ」と謳っても良い気がします。
各国の展覧会へ作品を運ぶ際、化石燃料消費量を抑えるために鉄道を使う際、同乗させた特殊な装置に写真のような丸いペーパーを設置し、墨付きボールを転がして作品を作るというもの。
土地の地形や列車の運行状況によって図柄は異なるのでしょうが、「こういう条件ならこういう図形になる」というのが分かったらもっと面白いな。
この日は平日といえど開催期日の終わりに近かったので来場者が多く、館内にあったサンドイッチを出している食堂は満員で諦めました・・・
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