いろんなミュージシャンによるリモートギグがアップされています。個人的に毎週外せないのがRIOTのギタリストとパートナーによるショウです。

COVID-19により世のアーティストは収入が激減しているようです。
我がフェイヴァリットバンドのRIOT(V)は新譜を作成中で(たぶんリモートで)、作品を発表すればある程度の収入があるのでしょうが、やはりコンサートを開催しないと台所事情は厳しいでしょうね。

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そこで、RIOT(V)のコンポーザーでありギタリストである Mike Flyntz がパートナーの Tammi Wolfarth と一緒に自宅からのアコースティックコンサートのライブ配信を3月から開始した。
場所は恐らく自宅の地下室。壁にはマイクの愛機ギターがかけられている。アンプや恐らくエフェクター類を用意し、このために(あるいはバンドのリモートレコーディングのためか?)カメラ・マイクを設置し、配信。

なんと毎週木曜日の20時(アメリカ東部標準時)、つまり日本時間の金曜日9時からのライブ配信です。
たしか3月下旬から開始して既に10回を数えているライブショー。
興味があって平日の朝っぱらから接続できる人はぜひのぞいてみてください。

Mike Tammy

【2人のバックグラウンド】

Mike Flyntz は言わずと知れたRIOT(V)のギタリスト。
しかしRIOTというバンド自身、「不遇のバンド」と言われるだけあって活動期間が長い割にはアルバムセールスは多くない。
つまり、バンドメンバーはバンド1筋ではなかなか食っていけないということですね。

そこでマイクはギタースクールで講師をするかたわら、「Peter Mazzeo & The Hit Squad」あるいは「NEW YORK BEE GEES」というグループでも活動している。
主な活動場所はニューヨークのロングアイランド地区。

ニューヨークビージーズ

後者のバンドは完全にビージーズのトリビュートバンドのようで、Peter Mazzeo が Barry役、Tom Flyntz が Robin役、Manny Focarazzo が Maurice役を演じている。
そこにMike Flyntz がギター&コーラスで、 Tammi Wolf(arth)がヴォーカル&コーラスで加わり、さらにほかの楽器プレイヤーで構成。

彼らのコンサート頻度がどれくらいなのか知らないがカジノやカバーコンサートなどに出演し、なかなかの知名度を誇るようだ。

【ショーの概要】

基本的にアコースティックギターとヴォーカル(&コーラス)で構成されている。
当然ギターは1本で演奏しているため、ソロ演奏時にはあらかじめ録音しておいたアコースティックギターのバッキングに乗せてプレイする手法。
一番最初に見たときは生演奏とサンプリングの切り替えが切れ目がなく「どこかにNickが隠れてるんじゃね?」と思ったほど。

ま、回を重ねるごとに悪く言えば「ボロが出て」、よく言えば「リアルっぽさが出て」様子がわかってきましたよ。

で。

選曲は次の項目にゆだねるとして、この部屋(と2人)の雰囲気が良い。
木曜の夜でリラックスしていることもあるだろうし、自宅の1室ということで実に自然な姿を見ることができる。
ここんとこ、時短勤務だったりしているおかげで自分は最初からライブで見ることが多いのだが、ログインして演奏を待っているとTammiの「Hi everyone!」に続いて「Hi, Keiichi」なんて声をかけてくれたりする。
こういうのファンとしてはうれしいよね。

演奏1時間から1時間半くらいになるのだが、その間ワインを飲みながら自然な感じでプレイしてくれる。

そして、2人の演奏。

これがめっちゃウマイ!!!!のである。

もちろん2人ともプロのミュージシャンであるから当然だが、マイクのギターソロやバッキングもさることながら今回はTammiの歌のうまさに舌を巻いた。
なんせ、マイクのパートナーということでそれなりの年齢だからなのか、低音の(女声ヴォーカルで低音が魅力的な人は少ない)響きが豊か。
超ロングサスティーンもすごいぞ!

それに加えて、時にはRIOTの曲をカバーしたりするので超高音も歌うわけですが、どちらも素晴らしくもう動画を見てもらうしかない。

未確認情報だが、Mike Dimeo 時代のRIOT日本公演で唯一女声コーラスが加わったことがあったのだが、メインボーカルとの低音の相性の良さなどを考えると、Tammiが参加していたのでは??


【選曲について】

基本的に全曲アコースティックバージョンでのカバー。
(良い曲はどんなアレンジでも良いな~)
もちろんRIOTでマイクが書いた曲はオリジナルと言えなくないが、いずれにしても既発表曲。
だから、知らない曲もあれば「あ、これは懐かしい!」という曲があったりするのである。

マイクの年齢が自分と同世代であるし曲の好みも近いような気がする。
曲名がわかったもの、あるいは歌手名だけでもわかるものを記録のために挙げておく。
(ぜ~んぶアコウスティックで演奏ですよ♪)

RIOT(V)
*Set the World Alight
*Thundersteel
*Bloodstreets
*Fall Before Me
*Take Me Back
*Johnny's Back (このバージョンは斬新ですごいプレイです)


TOTO
*Hold The Line

SCORPIONS

THE BEATLES
*Strawberry Fields Forever
ほー。ストロベリーフィールズというのは戦争孤児の施設だったんですね。

LED ZEPPELIN
*Whole Lotta Love

GUNS'N ROSES
*Sweet Child O'Mine


BILLY JOEL
*New York State Of Mind

LEONARD COHEN
*Hallelujah

LOUIS ARMSTRONG
*What A Wonderful World (この素晴らしき世界)


GROVER WASHINGTON JR.
*Just The Two Of Us (クリスタルの恋人たち)

JUDY GARLAND
*Over The Rainbow (虹の彼方に)
RAIBOWのオープニングに使用されていた(セリフ付きで)曲です。


THE SHIRELLS
*Will You Love Me Tomorrow
その昔、RAINBOWのキャッスルドニントンのモンスターズオブロックでグラハムボネットとコージーパウエルの最後のショーで演奏された曲ですね。

OLIVIA NEWTON-JOHN
*Jolene

GARY MOORE
*Still Got The Blues
この曲では途中まで弾いていたアコースティックギターをレスポールに持ち替えて激しくも泣きのギターソロを披露しています!
ギターソロの最後のほうにマイクの腕にTammiがキスするとこがかわいいぜ。

*アメリカ国歌(笑)
STAY HOME,SAVE LIFE ということで、自国民に向けてのメッセージなんでしょうね。

CYNDI LAUPER
*Time After Time
彼女もRIOTもともに大の親日派♪


THE BEE GEES

JOURNEY
*Separate Ways
こ、これは今見ると楽しいミュージックビデオです(笑)。



【RIOTのアコースティックライブ】
2019年10月のクラブチッタでのコンサート。
ブログでも紹介していますが、この時のコンサートは第1部がアコースティックライブでした(驚)。
Bloodstreets や Take Me Back はすでにこの時に演奏していたんですね。
実はこのコンサート、オープニングのBGMにビリー・ジョエルの「New York State of Mind」が流れたんです。
RIOTがニューヨーク出身のバンドであること、故マークリアリを思い出すかのような選曲だったわけですが、今回の自宅コンサートでもマイクが選曲しているところあたり、バンド創設者への感謝が表れているようです。

そしてパートナーの所属するRIOTというバンドに敬意を表し、バンドメンバーとも仲が良い(たぶん)Tammiがこの曲を歌うというところに感傷的にならざるを得ませんでした。


さて、今後どこまでこの配信が続くのか分かりませんが、緊張せずに演奏する彼らを見ることができ、気軽にコメントできるところなど、すっかり彼らの魅力に魅せられています。


木曜の夜(日本は金曜の朝)の合言葉は「Cheers Everybody !」で決まりですね。

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aquavit103

Author:aquavit103
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丙午生まれの♂。
40歳から始めた自転車に乗り、20歳で出会ったRIOTというバンドを愛し、14歳から読んでいるスティーブン・キングの本を読むことを至上の喜びとしています。