Edu Falaschi のコンサートへ行きました。誤解を恐れずに言えば、バンドとしての在り方を変えてほしいと感じたライブでした。

2023年9月17日、赤坂BLAZEにてEdu Falaschi のコンサートへ行ったので記録を。
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メンバー?スタッフ?
のイミグレかロストバゲージか分からないがおよそ2時間遅れての開場。
もともと17時開演と早めだったからいいけど、あまり遅くなると帰れなくなるから東京のライブは注意。

何が原因にせよ前座のバンドまで巻き込まれて、大変。長時間のスタンディング鑑賞が辛くなってきたお年頃の自分にとっても体力がもつか心配。←こちらが大きな問題。

物販並んで30分?
いやそれ以上だな。
結局会場内に入ったのは開場の2時間後。

前座2つめから観覧。
戦国武士バンドらしい Allegiance Reign(アリージェンス・レイン)だ。
なんか面白い。
旋律が昭和歌謡曲でござる。あ、感化されてる(笑)
昔、ハロウィンが出始めたころアニメっぽいとか言われていたけど、それに更に日本ぽいクサさをトッピングした感じ。

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でも、演奏はしっかりしてるしギターソロもいい。
曲間のMCも日本人ならではのギャグで楽しみました。
歌詞はほとんど日本語なのかな?
わっしょいとか、えいえいおーとか。
途中、何故か軍国主義時代の匂いがする曲もあったけど、悪くはないと。
なんか、若い(トシは知らんけど)バンドを応援したい!という久しぶりの気持ちになったなぁ。




お次はヴォーカルがなんか日本人っぽい名前のNorthtale

勝手な思い込みだが、観るまではただ曲の良い優バンドというイメージだったが、なかなか楽しませてもらいました。
まず、ヴォーカルの親戚が日本にいることが関係あるかどうかわからないが、日本語の発音がきれい。
ほとんど日本人。どうやら日系3世のようだ。
ちなみにそれに感化されたのか他のメンバーも(日本語が)上手だった。

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また、英語でのMCも聴き取りやすくて良い。
やはり、
あと人の良さが口調、佇まい、話している内容などから滲み出ている。

曲も悪くないし、ワールドワイドではどうかわからないけど、少なくとも日本でのファンは増えそう。
途中なぜかメイデンの Wasted Years を演奏したけど、いらないんじゃ?ファンなのか??
それだけ曲のクオリティ高いし演奏も上手。
今後も気になりそうだな。



そして本日のメインイベントへ。
Edu Falaschi のステージだ。
実は本文を書いているのはライブ後1週間経過している。
その間、SNSやラジオプログラムなど複数の媒体でEduのショーに対する高評価が乱立している。
あえて言おう。
それでいいのか?メタルファンよ。

実は今回、最も心配していたのがEduのヴォーカル。

今年はいろいろなバンドの来日が重なり、噂を伝え聞く機会が多い。

Megadeath のパフォーマンスが素晴らしかったのはまだ記憶に新しいし、直近のDizzy Mizz Lizzy のライブバンド然としたうまい演奏、Helloweenのトリプルヴォーカル(+カイ)の高評価だけでなくライブ全体の素晴らしさなど。?

ロックだろうがジャズだろうが歌謡曲だろうが、常々ライブで魅せるバンド(歌手)はいいなぁと思っている。もちろんヘヴィメタルという分野では多くのバンドがアルバム発売→それに伴うツアーで腕を磨き魅せる→人気上昇 という繰り返しでその手腕を磨いていくものと思う。
自分の少ないライブ体験で、そんなメタルバンドの中でも残念だったのはヴォーカルが期待通りの仕事をしてくれないライブだ。

すぐに思いつくのはWHITELION。
ギターのヴィト・ヴラッタは素晴らしいプレイヤーで、演奏する姿からも彼の素敵な性格が垣間見えるようなパフォーマンスだった。
しかし、歌だ。
マイク・トランプだ。
今となっては某元大統領を想起させるので、更にマイナス評価になってしまうのは本人の責任であるはずもなく可哀想なのだが(苦笑)。
記憶している彼のパフォーマンスは酷く、声の掠れ、息が続かない、音程上がりきらない・・・など。
良いバンドだったし曲も良かったので、残念な印象ばかり残った。
今どきはYoutubeで他のライブも簡単に見れるが、当時は『もうライブは見ない』と即断したものだ。

さて、今日は?
事前に動画を見た感じ。
ん?大丈夫か??
というのが第一印象。
いや、違うな。
ホントのライブ映像初見はTemple of shadows のフルコンサートだ。
あれは圧巻だったし、他の動画と違ってめちゃうまかった。
実はあの時のパフォーマンスが再現されるなら、是非見たいと思った次第。

ただ今回の公演は当初2月に予定していたものが延期になった。
何せ半年以上のブランク。
リハーサル充分な状態(のハズ)なだけに9月の公演には期待はしているが、公開動画を見る度に不安になるというのが本音だ。

んで、終演。

他のファンの評価は『Angra曲比率が高くて嬉しい!』とか『バンドの超絶技巧を堪能』など。
しかし自分的には評価は低い。
一言で言うとアンサンブルの問題。

①演奏
演奏を聴きながらずっと考えていた。
ギター、上手い。
ベース、上手い。
ドラム、上手い。
キーボード、上手い。
ヴォーカル、イマイチだが、もちろん下手じゃない。
ところが音楽が心地よく響かない。
ミキシングの問題かな?
全体的に音量がデカイなぁとは思ったが、今までもそんなバンドはたくさん聞いた。
最初ギターの音が出ないなどのトラブルはあったがそこじゃない。
各楽器のバランスなのか、ミュートの問題なのか(これ、結構大事)、やはりアンサンブルなのかな。むしろ前座のバンドの方が良いと感じるくらい。

②選曲
それでもファンの評価が高かったのは選曲の良さもあったよう。セットリストがネット上にあったので ↓
① Live and Learn
② Acid Rain
③ Waiting Silence
④ Heroes of Sand
⑤ Sacrifice
⑥ Millennium Sun
⑦ Land Ahoy
⑧ The Temple of Hate
⑨ Tenochtitlán
⑩ Bleeding Heart
⑪ The Glory of the Sacred Truth
SE Deus le volt!
⑫ Spread Your Fire
⑬ Rebirth
SE In Excelsis
⑭ Nova Era

う~~~~ん。
自分が Edu の声を初めて聴いたのはAngraだし、Angraのファースト、Angels cry は今でも好きなアルバムだが、Angra の曲率高くないか?
いや、もちろん曲自体は大好きだし実際にライブで聴ける喜びは享受したのだが、Edu Falaschi バンド(という表現をしていいのかわからんが)のライブに来たのだよ?
Vera Cruz や ELDORADO からの曲が少なくないか?
これではまるで大昔の栄光を求めて再結成した(金儲けのために)バンドのようではないか。
自分的にも Angra 作品だけではなく最新の2作ソロアルバムが好きなので、正直がっかりしたな。

③そして Edu のヴォーカル
実は彼の声はかなり好きだ。
ハイトーンの伸びもそうだが、中低音域で歌い上げる時の声は最高だと思っている。
ただし、アルバムでは。
今回、ショーの立ち上がりでイマイチなのかと好意的に取っていられる時間は過ぎ、温まっているはずの喉をもってしても『残念な歌唱』になっている。
アノ曲もコノ曲も大好きな彼の声で聴けると思って楽しみにしていただけに、声が耳に届かない。
もしこれが前述した全体の音量バランスが問題なのだとしたら、PA担当者の功罪は大きい。
ただ、前の2バンドでは良い音を聞かせてくれていたので、会場の音響のせいではないハズ。
逆にバンド全体のアンサンブルが問題だとしたら個々の技巧だけでなく「聞かせる」演奏をしてほしい、ということこそ心を鬼にして言いたい。
好きな歌手、曲だからこそそう思ってしまった残念なコンサートになってしまった。

今回はかなり辛口な記録になってしまったが、文中にも記した通り好きなバンドだからこそ今後改善したいと思いしたためた。
ま、他の狂信的なファンやバンドの取り巻きが聞いたら逆鱗に触れるかもしれないが、正直な気持ちだ。
今後の創作活動については大きな期待を寄せている。
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コメント

コメント(2)
同感です
こんばんわ。
リアルタイム検索から飛んできました。

私も同じライブに行きました。
そして同じ感想を持ちました。

バンドの音がデカすぎるのか、Eduの声が聞こえにくく、
聞こえたとしても音程がアヤシイ感じでしたね。
(1曲目がLive And Learnだと分かったのはセットリスト見た後でした・・・)
よっぽど、Rebirthのヘルプに来てた方の方が安定していて
聞いてて「コレだよな~」と思ってしまいました。

ただ、私は前回観たのがAQUAリリース後にLoudParkに来たときだったので
その時に比べれば、まだ良かったかな、、、と。
その時はフィドルがいたりして、音のバランスも悪かったです。

EduのインタビューではANGRA時代に喉を傷め、その後の治療で声が出せるようになった
と言っていて、前回のツアーが好評だったので期待して参戦したのですが
うーん、いまいちって感じでした。
ライブ全体としては楽しめたんですが、Eduのボーカルには煮え切らない思いを感じました。

Northtaleの方が良かったですねw

ちなみに会場は赤坂ではなく「新宿BLAZE」ですね。

駄文失礼いたしました。

通りすがりのメタラー

2023/09/28 22:45 URL 編集 返信
ご同輩がいらっしゃって安心です!
通りすがりのメタラーさん、コメントありがとうございます。

まずは冒頭の間違いを訂正いたします。
赤坂→新宿BLAZEですね。失礼しました。
自分的に新宿はゴミゴミしていて昔から苦手な意識があり、勝手に脳内変換していた(んなバカな)のかも知れません。

さて、私はEduのコンポーザーとして、あるいはプロデューサーとしての能力はとても高いと思っています。
今回ライブ参戦を決めたのも Vera Cruz がとても良いアルバムだったから。
もちろん Temple of shadows アルバムも大好きで再現コンサートに度肝を抜かれたから。
おまけに彼のヴォーカルは中低音の表現力も捨てがたく心のどこかで『他のステージはイマイチでも、もしかしたら日本で素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれるのでは??』と期待してしまいました。

Loudpark のステージはあまり良くなかったのですね。

自分としては Edu には裏方に徹してもらって実力のあるヴォーカリストを招いてバンド活動すれば、『昔懐かしバンド』としてではなく、新たな歴史を築けるのでは?と思ってしまいます。

今後の活動には注目しますが、このままのパフォーマンスではライブ参戦はないかな、と思っています。

NORTHTALE、良かったですね。演奏も前座としてのショーの長さもわきまえていて、何より Hirose の人柄が良くて好きになりました。

あ、Allegiance Reign も密かに最近サブスクで聞いてます♪

103

2023/09/29 12:29 URL 編集 返信
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aquavit103

Author:aquavit103
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丙午生まれの♂。
40歳から始めた自転車に乗り、20歳で出会ったRIOTというバンドを愛し、14歳から読んでいるスティーブン・キングの本を読むことを至上の喜びとしています。