2022年11月8日㈫にこんな ↓ イベントを観てきましたので記録のためにアップします。
『創遊・楽落らいぶ』ー音楽家と
落語家のコラボレーションー Vol.64
会場:東京文化会館小ホール
中村里奈(ヴァイオリン)
曲目:
当日の様子を時系列に記録しておく。
まず、久しぶりの(いや、アサゾーに行ったのは10月4日のコトだからおよそ1か月ぶり)電車での上京。
結構早い開場時間だったので、そのまま会場へ向かいます。
見事な秋晴れで気持ちが良くて、コンサートを前にウキウキ感倍増です。
今回は小ホールでの催しとなり、初めての会場です。
まだ開場前だというのに、自分を含めて年寄りはせっかちだな。
もうこんなに並んでるよ。
あ。一応この時もぎってもらったチケットね。
出演者は「噺家+他」という表現なんですね~。
ま、出演者の中で最高齢者なので仕方ないか。真打だし。
そして入り口前にあった座席案内図。
ほぼ満員で開催されました。座席完全指定でしたので自分が座ったのは前から4列目という良い席でした。もう、ね、柳太郎さんの迫真の演技中、ツバが飛ぶのが見えるほどでしたよ。
あ、ステージから客席までは離れているので大丈夫。
そしてホール内に入って驚きました。
こういうこじんまりしたホール、イイ!
楽器演奏者と噺家の距離も近ければ、客席との一体感もあり、これだから室内楽は好きだ。
いや、オーケストラはものすごい迫力で大きな会場でも楽しめる反面、個々の技量や音に集中するのは難しい。
小さな会場は表情、ブレスの音、もちろん楽器の音、音の粒立ち、個々の雰囲気も十分楽しめるのでやはりいいもんです。
これ、会場の壁部分ですが、まるでボルダリングの競技会場。
「山」を意識しているのかな。
写真は撮り忘れたが、反対側の壁はまるで森林(か、竹林)。
全体で自然の中の演奏会場にいるかのような錯覚を覚えました。
さらに一役買っていたのが、間接照明。
壁上端に隠れた間接照明が昼間の陽光のように隙間から差し込み、まるでそこに窓があるような気にもなりました。
東京文化会館のオフィシャルHPに小ホール内の画像がありましたので、拝借致しました。
ちょうどこの写真が撮られた当たりの席に座ったのかな?
さて、まずはヴァイオリンとピアノによる演奏です。
エルガーの愛の挨拶は超有名曲ですし、何百回も聞いたことがありますがやはり細かい音の息遣いが聞こえて、早速音楽の世界に引き込まれます。
もうね、ヴァイオリン奏者の中村里奈さんの息継ぎの音とか(吹奏楽じゃないけど、やはり小節やフレーズの切れ目で息継ぎするのですね)、グリッサンドのときの細かい音などが聞き取れていい感じです♪
2曲目の風林火山は大河ドラマの曲とのことですが、時代劇にしては洋風(?)のメロディで戦国時代を著すかのように非常にダイナミックな曲調と演奏でした。
ピアノの
進藤有華さんがMCで「昔から知っている曲だけど、初めて美空ひばりさんが歌っている映像を観たら初めて聞く曲のように感動した」と話していましたが、ま、曲自体もいいですよね。
その進藤さん作曲の「
あわのうた」は「ホツマツタエ」という文献に書かれていた日本語の48の文字の並びとのことですが、日本書紀や古事記よりも古い文献であることを踏まえて、日本神話(今の仏教信仰とは違うね)のイメージで作曲されたようですね。
歌詞に意味はないものの、「あ」から始まり「わ」で終わる日本語の複雑さをも(アルファベットはたったの26文字)表現しているようでもあった。
ちなみにこの曲、進藤さんの弾き語り(+ヴァイオリン)なのですが、歌のサステイン部分が沖縄民謡のようなビブラートで歌われていて、やはり日本のルーツは東ではなく西なんだろうなと思ってしまった。
そして第1部最後の曲はお馴染み、チャルダッシュ。
自分自身はライブで聞くのは恐らく初めて。
テレビやラジオで何度も聞くが、それだけメジャーな曲なだけに彼女たちが細かいアレンジを加えています。
休憩なしに第2部へ突入。
お題は「大山詣り」。
落語ファンには有名な話のようですが、初めてだったので興味深く聞く。
スタイルとしてはネタを話す間に、タイミングよく演奏を挟み込むパターン。
最初は選曲とタイミングがイマイチで「?」という感じでしたが、興がのってくると良い塩梅にコラボります。
皆さん適度に営業トークも織り交ぜながら(笑)終演。
若干タイムオーバーするほど盛り上がった(と思う)ライブで、非常に楽しみました。
終演後、千代田線の駅に向かいながら食事処を探します。
ま、この辺はある程度土地勘があるのでテキトーに知らない小道に入りながら歩いていると、「大名時計博物館」を発見。
もと勝山藩の屋敷を改装したらしく、建物や佇まいが古臭くいい味を出しています。
入場料¥300を払うと、ものすごく興味深い展示がこじんまりと整列しているのですが、残念ながら撮影禁止なので、詳細は公式HPへ。
と思ったら、そんなものはないようで、近所の東京藝大の「
藝大アートプラザ」にありましたので、リンクを貼っておきます。
「大名時計」という名前でも、大名だけが特別に使っていた時計、というわけではないようです。
おまけに当時は今とは違う「不定時法」を使って、それに対応する時計として日本で独自の発展をした製品のようです。
あ、不定時法というのは日の出と日没の間(つまり昼間)を6等分、逆に夜間を6等分した時刻表示方法で、当然季節や地域によって時間が変わってくるという、今では考えられないものです。
でも、床置き、壁掛け、懐中用(印籠時計など)、様々な形で製品化されていて、どれも興味深く見ることが出きました。
ちょっと古臭い展示会場でしたが、興味のある方はぜひ。
そうこうしているうちにすっかり空腹になりまして、とりあえず千駄木駅を目指していたら駅近くに良い雰囲気のお店がありました。
最初店内に入るとカウンターにお店の人らしき人がいません。
席に座ると、カウンターのお客さんと談笑していた女性が「何にしますか?」と。
なんだ、客と一緒に一杯ひっかけてたのか。
あこうだいの焼き魚定食と瓶ビールをチョイス。
熟女たちの会話を楽しみながら待っていると、昔よく飲んだお酒、浦霞があるじゃありませんか。
ビールを飲みほしたのち、日本酒もたしなみながらあこうだい(きんめだいみたいに実がホクホクの魚ね)を堪能しました。
うますぎて写真はありません。
聞けばこのお店、各界有名人も訪れているようで、(読めないけど)いろんな人のサインが飾ってありました。
お腹いっぱい&ほろ酔いで良い気分になったので、店を出た先にある飴屋さんを訪問。
100年以上前から営業しているそうで、おじさんと店の軒先が良い感じです。
お土産に金太郎飴(棒)ときなこ飴を買って帰りました。
今日も楽しかったです!
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