絵本を読みました。
記録のために本のデータを記しておきましょう。
作:ベリル・エヴァンス Beryl Evans
書名:シュッシュッポッポきかんしゃ
チャーリー Charlie the Choo-Choo
絵:ネッド・ダメロン
発行所:株式会社 KADOKAWA
SIMON & SCHUSTER BOOKS FOR YOUNG READERS
発行日:扉を開くと「Copyright 1942」とありますが・・・
発行日は2017年となっております♪
では、内容及び感想など。
小さな子供もいないのに絵本を買ったのは
キング関連本だからです(笑)。
書籍の帯にも書かれてある通り、
キングのライフワーク、
暗黒の塔シリーズに関連するんですね。
ディープに書き始めると長くなりそうなので、さらっと感想を。
あ、そうそう。
まず初めに本書の購入について。
トップ写真をよく見ると分かると思うのですが、本書は中古品を購入しました。
2017年発刊当時、なぜか本書を購入する気にならず。
まだ本屋へ時々行っていたころ(今はほとんどネットで買っちゃう)ですが、本屋店頭で見たことがありませんでした。ま、言ってみればコレクターアイテム的な性格の本ですから、売れるかどうかわからないですからね。
で、結局2018年の2月に映画ダークタワーは観るものの、本書は買わずじまい。
それがなぜか突然欲しくなってしまったのでした。
若い時と違って最近物欲が減ったな~なんて思い始めた矢先のことなので、こういう欲は無視したらアカン、と。
以前も戯れにアマゾンサイトで本書を見たことがありましたが新品は売っておらず、中古品も高かったような記憶があり今まで買わなかったんだろな。
本書の内容は子供向け(の体)なので単純です。
子供に大人気で鉄道会社イチオシだった蒸気機関車
チャーリーが新型ディーゼル機関車に座を奪われるが、ひょんなことから大活躍。遊園地の子供向け機関車として余生を過ごす・・・というもの。
しかしまぁ、
キング先生のことですからいろいろネタを散りばめていらっしゃる。備忘録として簡単に記しておきます。
*本書は
暗黒の塔、ジェイク少年がニューヨークで「中間世界<ミッドワールド>」に来る前に見たことがある不気味な雰囲気の絵本
*風間氏の解説によれば、著者のベリル・エヴァンスは既に1949年に連続殺人鬼により殺害されている。
*だから、ベリル・エヴァンスの名を借りて
キングが書いたオハナシ。
*鉄道会社の名前は「中間世界<ミッドワールド>」鉄道会社。
*運航路線はセントルイスからトピカ。確か
暗黒の塔「荒地」で
チャーリーならぬ
ブレインが向かうのはトピーカという都市だったような気が・・・あ~だめだ、記憶があいまいだ。かといって
暗黒の塔シリーズを再読する気力は、ない。
*機関車
チャーリーはじっさいに生きている。と語られ、会話もするし歌も歌う。
ブレインはなぞなぞも好きだけどね。
*「中間世界<ミッドワールド>」鉄道会社社長の娘の名はスザンナ。
*ディーゼル機関車は「バーリントン・ゼファー・ディーゼル高速列車」、そのエンジンは「ユーティカ・エンジン・ワークス社製」、「ストラサム製ヘッドライト」、等々、具体的な製品名や会社名を記述するのは
キング小説全般でもいえる。
*
暗黒の塔が描く世界には根本原理世界があり、それは我々の住む虚構の世界とは異なる(と言われている)。その根本原理世界では本書の著者はクローディア・Y・イネズ・バックマン。
*C.Y.I.バックマンは
キングのペンネームリチャード・バックマンの妻。R.バックマンは既に「偽名ガン」で埋葬されているけどね。
*そのクローディアの名前はアルファベットで19文字。
*本書名も19文字。
*風間氏が翻訳した本書和名も19文字。う~ん、さすがキング研究者の(日本での)第一人者
風間賢二。やることが細かい。
なお、本書には風間氏による「刊行記念特別冊子」が付録としてついているが(中古品なのにありがたい)、こちらの寄稿文により暗黒の塔世界を垣間見ることが出来る。
さらに蛇足。
本書を開くとこんな
↓ イラストが飛び込んでくるが、思わずウォーリーを探せ的に「超邪悪」な
チャーリーが紛れ込んでいないか探してしまいました (笑)。
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